Hファミリー@Cambridge Regional College
サマースクール 親子留学 体験談
イギリス親子留学の目的
この夏、ケンブリッジ リージョナル カレッジ(CRC)のサマースクールに息子たち3人と参加しました。
目的は、語学研修と同時に、就職を控えた大学生の息子たちにとっては視野を広げ、自分や日本を外から見直すため、また、中学生にとっては英語や国際社会などの学習へのモチベーションを高めるためですが、母にとっても、最近勉強を始めた西洋美術の作品をできるだけ沢山見るため、そして、高校時代のホストファミリーとの再会というかなり欲張った内容です。
親子でホームステイ
私達(母+中学生)がステイさせていただいたのはケンブリッジ郊外の可愛らしい藁葺き屋根のコテージでした。バックヤードには様々な花が咲き、果実が実り、カエルや野ネズミも住んでいます。ホストマザーは私と同年代のシングルの女性でしたが、息子の拙い英語での話に真剣に耳を傾け、時に励ましてくれ、一緒に彼のiPodの音楽を聞いたり、PCの映像を楽しんだりと常にコミュニケーションすることに心を配ってくれました。彼女は私にとってもとても心強く、イギリス社会のこと、ガーデンのこと、子育てのことなどを話し、アドバイスをくれたり、また、昔のホストファミリーを訪ねるための週末旅行のレンタカーやB&Bの手配を手伝ってくれるなど何かと親身に気遣ってくれ、三十数年(!)ぶりの感激の再会を果たすこともできました。彼女のおかげで楽しく充実した毎日を過ごすことができ、心から感謝しています。
学校の様子
CRCでは生徒は比較的アラブ系の人が多く、スペイン人やリビア人、中国人、台湾人などで、それぞれのお国訛りの英語とそれぞれの国民性あふれる授業態度に感心したり笑ったり、自国の習俗を紹介したりと、単なる語学研修に留まらないふれあいがありました。
先生をはじめインターナショナルオフィスの方々も皆、個性的でフレンドリー、中学生の息子の先生は身長2m以上もあるおじいちゃまですが、ブラックユーモアと褒め上手なこともあって息子のアイドルでした。
私の先生はご自身も子育て中の母親で、別れ際には「今度は息子たちを置いて一人でいらっしゃい。」と言ってくれました。息子たちは互いのステイ先の情報を交換し合って、様々なイギリス家庭の様子を垣間見ることができたようです。
また、午後はアクティビティに参加し、そこで知り合った他国の人達と日本のTVの話題で盛り上がったり、夜はインターナショナルカフェに参加したり、また、長期留学で来ている日本の方たちの話を聞くなどとても刺激的な体験ができたようでした。
私はといえば、放課後は自転車でフィッツウィリアム美術館に通い(ありがたいことに無料です!)、ゆっくりと時間をかけて絵画を鑑賞し、図書室で資料を探したり、また街中の古本屋で美術書や絵本を物色したり。
ケンブリッジには歴史的な建築物が多く、町中が美術館のように見るべき物がたくさんあるのでいくらいても時間が足りません。ルーベンスの絵がさりげなくキングスカレッジのチャペルにあるなんて!!
親子留学の感想
日本ではありえないほど贅沢な時間を過ごさせてもらいました。語学研修としては短期間でとても残念だったのですが、それぞれに宿題をもらって帰って来たような気がします。
そしてなによりも、さまざまな予期せぬ出会いが私たちを豊かにしてくれた、とても密度の濃い夏休みでした。UKCLの皆さま、CRCの皆さま大変お世話になり、ありがとうございました。